あらすじ
帝国最強の魔導幹部七星、青嶋ナオヤ。
彼は敬愛する皇帝を討ち、帝国を震撼させた「大逆人」でもある。
勝利のため、仲間を守るため、帝国を救うため。
あらゆる「汚れ役」を合理的かつ無慈避に引き受けてきた。
感情を殺し、心を鉄の仮面で覆ったはずのナオヤには、一つだけ解けない「呪い」があった。
――戦火で視力を失った少女、レミア。
どれだけ世間から拒絶されても、彼女の前に立つときだけでは、血の匂いを消し、ただの「ナオヤ」という偽りの残滓を纏うために、彼は狂気的なまでに手を洗う。
「……ナオヤ、今日もいい匂いがするね」
盲目の少女が微笑むたび、ナオヤの心は切り裂かれる。
これは、帝国を裏切った英雄が、一人の少女の前でだけ「人間」であり続けようと足掻く、美しくも残酷な愛の物語。
※本作は、救いのない展開や精神的な欠損描写を含みます。
※物語は、ナオヤが最強の座に昇り詰める「七星任命編」から始まります。第一話冒頭に描かれる「大逆人」へと至るまでの、壮絶な軌跡をお楽しみください