あらすじ
県立高校の教師・桐生翔は、同僚の体育教師・安藤が女子生徒にわいせつな行為をしている現場を目撃する。迷った末、彼は教育委員会に内部告発。安藤は懲戒免職となり、少女は救われた。正義は守られた――そう思っていた。
しかし、それから半年後。翔の妻・美咲が突然、離婚を切り出す。理由は「あなたに幻滅した」。詳しく問い詰めると、美咲は安藤と密かに会っていたことが判明する。安藤は免職後、SNSで「自分は無実だ。桐生という教師の嫉妬によるでっち上げだ」と主張し、美咲もその言葉を信じ込んでいたのだ。
「あの子は自分から誘ったんだ。なのにあなたは安藤さんの人生を壊した。そんな人とは一緒にいられない」
美咲はそう言い放ち、翔の元を去る。その後、安藤と美咲が同棲しているとの噂が校内に流れた。
全てを奪われ、深い闇に沈む翔。しかし彼は知っていた。安藤の犯行には、まだ誰も知らない“もう一人の被害者”がいることを。そして、安藤を免職に追い込んだあの告発文には、公にしなかった“核心的事実”が隠されていることを。
翔は静かに動き出す。新たな証人を探し、決定的な証拠を集め、そして――安藤と美咲が再起不能になるまで追い詰める。
「正義が報われないなら、私は“正しくない正義”で復讐する」
教育現場の闇と、裏切りと、静かなる怒りが交錯する、陰鬱にして爽快な復讐劇。