あらすじ

「殺した数など数えていない。ただ、目の前の敵を排除し、故郷を守る。それだけだ」 1939年、極寒の北欧フィンランド。 超大国ソビエト連邦が、わずか人口300万の小国に牙を剥いた。「冬戦争」の勃発である。 戦車、戦闘機、数十万の兵士。圧倒的な暴力の前に、フィンランドは数日で地図から消え去ると誰もが信じていた。 だが、コッラの森には「彼」がいた。 身長152センチ。職業、農夫兼猟師。名前はシモ・ヘイヘ。 スコープを使わず、雪を口に含み、マイナス40度の雪原に溶け込むこの男は、たった一人でソ連軍一個師団を恐怖のどん底に叩き落とした。 確認戦果、542名(非公式)。 人類史上、最も多くの敵を葬った伝説の狙撃手。 これは、殺戮の記録ではない。 理不尽な暴力に対し、たった一丁の旧式ライフルで抗い続けた、一人の小さく、あまりにも偉大な男の魂の物語である。 ※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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小説を読もう2026/03/28
  • 現在の作品白き死神の挽歌(エレジー) ——極寒のコッラ、五〇五の墓標