あらすじ
自分が「物語の主人公ではない」と気付いて以降、平穏を求めて生きるようになった高校生・石田定良(いしだ・さだよし)。
そんな彼に、毎日のように話し掛けるクラスメイト・小栗栖美空(おぐるす・みく)。
「あんなギャルの見本みたいな奴が、なんで僕みたいなオタクに絡んでくるんだろう」。
不思議に思う定良。
当の美空は、こう思っていた――「趣味が合うね!」。
実は、中学時代までの美空はオタクであり、本心では定良との会話を一番楽しく感じていた。
SNSの友達に、仲の良いクラスメイト(定良)のことを話す美空。
だが、ネット越しでやり取りをしている相手が、定良の幼馴染である少女・後藤朋子(ごとう・ともこ)であることを彼女は知らない。
物語の主人公であることを諦めた定良。
普通の女子高生になる為に過去の自分を捨て去ってしまった美空。
そして、その二人の関係に奇妙な形で関わってしまった朋子。
これは、全員が「普通でいい」と願いながらも、それぞれが別の方向を向く三人の、すれ違いの物語。