あらすじ

浅倉裕一はT大学の三年生で、民俗学を専攻している。亡くなった祖母の遺品を故郷に返すよう頼まれ、卒業論文に備えてテーマを決める必要もあり、夏休みの三連休を用いて祖母の故郷である島を訪ねることになる。だが、降り立った駅でギターを弾いていた見知らぬ少女に理由も分からず激怒される。  島の親族から島の祭りや習俗に関する調査のために紹介されたこかげという少女は、駅で激怒していた少女だった。そして、島の名前や祭り、習俗、かつての災害の歴史に関する奇妙な点が少しずつ見つかり始める。  少し心を開いたこかげは、なぜギターを弾いていたのかという浅倉の疑問に対して、閉塞感や将来の不安から逃れるためだという内心を吐露する。それは卒業や就職を控えた浅倉と同じだったが、こかげの不安の原因は島に関連するらしいということ以外は分からないままだった。  三連休の最終日、祖母の遺品が浅倉のもとに届く。それを見たこかげは顔色を変えて浅倉を責め、気付けば浅倉は島から帰る道中にいた。  夏休みも後半に差し掛かり、友人から秋の学園祭のバンドに誘われる。調査の記憶が曖昧なまま、夏休みも終わる。教師から調査のやり直しを指示される。  再度訪れた島は祭りの最中だった。祖母の実家を訪ね、浅倉は老婆から事実を聞かされる。浅倉は記憶を失い、島を再び訪れることはできないはずだったこと。かつての災害の原因は島そのものであり、島民は島とともに地球に落ちてきた宇宙人であること。  こかげもまた不思議な力で空を飛んでみせ、島に残るのが役割であることで将来を悲観していたと浅倉に伝える。再び記憶を奪われることを示唆された浅倉は、最後にこかげを学園祭のバンドに誘う。  島から戻り、不思議な夢を見た。学園祭に向けてのメンバーも集まらず、友人からバンドの中止を告げられる。しかし浅倉は夢でこかげが島から出たことを知り、大学を訪ねてきたこかげを、浅倉は再びバンド活動に誘う。

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カクヨム
カクヨム2026/03/28
  • 現在の作品勿忘島。