あらすじ
【毎日更新】【完結保証】
「ここはどこ……? 私は誰……? ……いや、ふざけてる場合じゃない。どうしよう」
北の最果て、冷厳山嶺。
凶悪な野生生物が跋扈する過酷な土地で記憶喪失の少年が目を覚ました。
名前もなく、過去もない、空っぽの少年。
どうやってここまで来たのか、どこに行けばいいのかもわからない。
少年は途方に暮れた。
そんな少年の元に降り立つ巨影が一つ。現れたのは黒いドラゴンだった。
「ふぁんたじー……」
死を覚悟する少年。だけどそうはならなかった。
「あれ? 食べるんじゃないの?」
「……食べないよ。気になって来ただけだ」
ドラゴンさんによると、少年は転移で現れたという。しかし真偽はわからない。記憶がないから。
そんな少年に悲報が告げられる。
なんと人里までは一ヶ月も掛かるらしい。
手ぶらで森を一か月。どう考えても無理だ。死んでしまう。
ひとまずドラゴンさんの背に乗り、空き小屋へと退避する少年。
そこでもたらされる衝撃の事実。少年は天恵《ギフト》――【不老不死】を持っていた。
少年は気付いた。
生きるだけなら別にここでもできるじゃん、と。
少年は黒龍の力を借りながら、過酷な土地でスローライフを目指す。
一方、少年の知らないところで事態は動いていた。
――北方に厄災の影あり。
預言により、少年と黒龍は知らぬ間に運命の渦へと巻き込まれていく。
人と龍、預言と騎士。
これはそれぞれの正義がぶつかり合う葛藤の物語。