あらすじ
安定した仕事を持ちながら、インディーズで音楽を続けるヒナタ。
会議室では「整える人」として頼られ、外の音の仕事でも指名が増えていく。
評価は上がり、収入も伸びる。
音は確実に現実を動かし始めていた。
だが、必要とされているのは歌う自分ではなく、“整える自分”だった。
小さなライブハウスで鳴らす未完成の新曲。
整えずに差し出したその音をきっかけに、ヒナタは自分の立つ場所を選び直す。
安定を手放すのは、逃げるためではない。
続けるため。
音を仕事にするという覚悟。
揺れたまま前に立つことを選んだ、ひとつの決断の物語。