あらすじ

私、神原沙月は、竜胆光太郎社長の提案により、スタッフと共に京都までの「事故物件買取りツアー」に出発していた。 関門海峡を渡ってすぐ、山口県Dノ浦近くにある事故物件を、さっそく内見する。 一階が駄菓子屋さんになっている、二階建ての物件だった。 当地では、800年以上も昔にあった源平合戦の傷跡がいまだに色濃く残っており、駄菓子屋の店舗前には、Dノ浦海戦において水没した悲劇の幼帝・安徳天皇を抱える二位尼の銅像が立ち、これに向かって多くの人々が手を合わせていた。 だが、平家武者の怨霊がいまだに猛威を振るうせいか、悲劇が起こる。 この物件に住んでいた二十代の若者は、八十代のおばあさんを介護するヤングケアラーでありつつも、ギター演奏を良くするミュージシャン志望の青年だった。 だが、オレオレ詐欺や臓器売買事件などに巻き込まれる危険に晒され、ついには若い女性に硫酸をかけられて失明してしまった。 誰もが、当地にある赤間神宮(旧阿弥陀寺)での伝説『耳なし芳一』を思わせる事件となっていた。 しかも、その犯人の女性は、後日、海上で水死体となって発見される。 それも、「底の抜けた柄杓」を腕に巻き付けられた状態で。 訳がわからない私たちをよそに、地元の人たちは、その女性は「平家武者の怨霊によって、海底へと引き摺り込まれた」と噂するが、その狂気の刃は、私たち竜胆不動産スタッフの、すぐ間近にまで迫っていたーー。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 ★本作品には図面が挿入されています。 が、表示されない場合があります。 そのときは右上の回る矢印マーク(リフレッシュ/更新マーク)を押すか、再度、この画面に入り直すと表示されます。運営には問い合わせ中です。

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小説を読もう2026/03/28
  • 現在の作品事故物件ファイル06:悲劇の幼帝を抱える尼像が立つ駄菓子屋 Dノ浦古戦場と赤間神宮、そして耳なし芳一と七盛塚