あらすじ
二十年前、太平洋上に突如として出現した新大陸――隆起荒野。
そこは恐竜、太古の怪物、そして神話にしか存在しないはずの幻獣すら跋扈する、現代に現れた暗黒大陸だった。
各国の調査隊は壊滅し、辛うじて人類は、統合開拓機構ARC(Apex Reconnaissance Consortium)の手で橋頭堡都市フォート・シャーウッドを築き上げる。
やがてそこには、一攫千金を夢見る山師、研究者、傭兵、商人、そして怪物狩りのハンターたちが集まった。
世界頭脳リュケイオンに属する天才生物学者、遠坂志路。
コードネームヴァイス・アンチクロス。
八歳で論文を著し、十二歳で学位を取得した彼が隆起荒野へ来た理由はひとつ。
この世界最大の異常地帯で、生命の真理を掴むためだ。
だが隆起荒野は、知識だけで踏み込める場所ではない。
刃で切り裂く高速前衛クロエ、爆薬の天才ブラウニーダスト、冷徹な後衛ヴァイオレット、重火器と装甲車を操るアオイ、そしてイリーガルの狙撃手アリアンロッド。
危険すぎる仲間たちを率いるヴァイスは、怪物を狩り、幻獣を追い、やがて最高峰の存在――ドラゴンへと辿り着く。
狙うはドラゴンスレイヤーの称号、そして巨万の富。
だがその先に待つのは、世界の真理か、それとも人の身では触れてはならない神話の領域か。
文明が神話へ食い込んだ最前線で、怪物狩りの戦いが始まる。