あらすじ
千年もの間、小国を守り続けた最強の術師――その正体を、誰も知らない。
彼女が実は、二十歳にも満たない少女・シティであることを。
黒のゴシックドレスに身を包み、白髪をなびかせる“老婆”。
性悪で毒舌、強欲にして天才。
人々は畏れと敬意を込めて、こう呼ぶ。
――“最強ババア”と。
◇ ◇ ◇
国を脅かす蛇たちの正体を、シティは知ってしまった――使い魔たちが、献身の果てに狂ってしまった姿だと。
彼らが暴走する前に、自らの代で終わらせる。
シティは強く決意していた。
先代魔女たちを超えるべく、ひとり戦い続ける少女。
そばでそっとお茶を淹れつつ、手助けしたいと願う青年。
「最強ババアの一番弟子、カサブランカが参りましたわ!」
魔女の小屋の静寂を、ひとりの令嬢が破ったその日。
最強ババアの物語が、ついに大きく動き出す。
――これは偶像を背負わされた少女の、ちょっと切なくて甘酸っぱいティータイムの物語。