あらすじ
桜が満開の新学期。
高校二年の佐伯透は、毎年こっそり挑戦している“桜の花びらキャッチのおまじない”に、今年こそ成功したいと願っていた。
——散り際の花びらを掴めたら、想いが届く。
憧れの水瀬由奈に想いを寄せながら、臆病な透はただ風を見上げるだけの日々。
そんなある日、強い風が吹き、花びらが舞い上がる。
透が手を伸ばした瞬間、後ろから重なったのは——由奈ではなく、幼なじみの藤堂陽介の手だった。
その一枚の花びらが、三人の距離を静かに変えていく。
揺れる心、すれ違う想い、そして“嘘をつかないおまじない”が映し出す本当の気持ち。
桜の季節に訪れた、甘酸っぱくて少し切ない青春物語。