あらすじ
明治時代の女学校。
志乃・鞠・綾の三人は、鞠が心を寄せ始めた少女・紡への嫉妬から、稲荷社でこっくりさんを行い、彼女を陥れようとする。だが「名を呼ぶな」という警告を無視したことで狐の神を怒らせてしまう。
やがて三人はそれぞれ「本当に欲しかったもの」を問われ、答えられないまま心を追い詰められていく。綾は声を失い姿を消し、鞠は葛藤の末に命を落とし、最後に残った志乃もまた自らの本心を認めた末、姿を消す。
後には新たな狐像だけが残り、すべてを知らぬ紡の前で、狐の神はなおも人の恋と嘘を静かに見つめ続ける。