あらすじ
あらすじ
辺境の小さな町に暮らす無口な少女・ユナは、生まれつき**“未踏転移”**という特異なスキルを持っていた。
それは「一度も踏破されていない場所へ転移できる」という、常識外れの能力。
生活費を稼ぐためにダンジョンへ通い始めたユナは、ある日気づく。
——入口から進む必要なんてない、と。
彼女は“未踏転移”でいきなり最奥へ移動し、ボスを単独討伐。
素材だけ回収して帰るという効率重視の狩りを繰り返していく。
しかしその結果、各地のダンジョンで起き始める異変。
「ボスだけが消えている」
「攻略されていないはずの最奥が空になっている」
「誰も見ていないのに討伐だけが成立している」
やがて人々は恐れを込めて噂し始める。
**“ダンジョンをすり抜け、最奥の命だけを刈り取る存在”——**と。
そしてついにギルドは、正体不明の犯人に対し
**『名も無き指名手配犯』**として追跡を開始する。
一方その頃、当のユナはというと——
「……またボス素材、高く売れるかな」
と、今日も何も知らずに転移していた。
だが彼女のスキルには、まだ本人すら知らない“制約”と“真価”が隠されており、
それはやがて世界のダンジョンの在り方そのものを揺るがすことになる——。