あらすじ
深夜のオフィスで過労死した社畜が目覚めると、異世界のボロ小屋になっていた。
声もない。手も足もない。できるのは梁を「トン」と鳴らすことだけ。
そんな初夜に、雨の中を逃げてきた少女と幼い弟が飛び込んできた。
住人が幸せになるとポイントが貯まり、家を改築できる謎のシステム。元社畜の本能が火を吹いた。水を出す。灯りをともす。温かい飯を出す。少しずつ、この家は二人の「帰れる場所」になっていく。
声が出せないから、梁を鳴らす。抱きしめられないから、床を温める。伝えられないから、全力で守る。
これは、何も持たないボロ小屋が、家族を作るまでの話だ。