あらすじ
母を亡くしたその日、少年の中に“何か”が流れ込んだ。
それが何なのか、理解することもできないまま迎えた開花の儀。
与えられたのは、何も読み取ることができないスキル。
名前すら分からない。
何の力なのかも分からない。
周囲は首を傾げ、やがて興味を失う。
それは“外れ”だと、誰もがそう判断した。
だが――それは違った。
その正体は、誰にも知られていない最上位スキル。
そして少年は、まだ知らない。
自分がすでに、“勇者にされている”ことを。
気づかれないまま、知らないまま。
それでも世界は、静かに動き始める。
これは、選んだわけでも、望んだわけでもない。
それでも――選び続けることになる少年の物語。