あらすじ
借金のカタに帝国最大の書庫へ送り込まれた少女ナヒドは、本以外に興味がない毒舌の下級司書。
古書店を営む父は冤罪で投獄され、残されたのは膨大な借金だけ。
目立たず静かに年季を終えるつもりだったが、禁書棟に忍び込んだ夜、美貌の検閲官ファルハドに見つかってしまう。
「偽書が紛れ込んでいる。見つけ出せ」
報酬は、禁書棟への通行証。
本のためなら命も惜しまないナヒドは、二つ返事で引き受けた。
インクの匂いで産地がわかる。紙の繊維で年代が読める。筆跡の癖で書き手が見える。
――父から受け継いだ「鑑定眼」で、次々と偽書を暴いていくナヒド。
だがその奥には、帝国の歴史を書き換えようとする巨大な陰謀が眠っていた。
知識だけを武器に、嘘と陰謀を暴く毒舌司書の物語。
穏やかに笑う検閲官は、なぜか彼女から目を離さない。
書物×謎解き×じれじれ恋愛が好きなあなたへ――――。