あらすじ
ミリオネア保険商会代表
ゴルドリッチ・ミリオネアは、こう語る。
冒険者に必要なのは、
武器でも
魔法でもなく
“保険”である、と。
『ミリオネア保険商会』は魔王が封印され、束の間の平穏を得た世界で保険の営業で急速に拡大した組織である。その成長には、魔王による侵攻が人々に、一度失えば二度と戻ることのない生命の重要性を再認識させた所が大きい。
戦後に台頭した彼等は『いつでも・どこでも・いつまでも入れる保険』をモットーに掲げ、例え超高難易度ダンジョン最深部であろうとも顧客や顧客候補の元へと駆けつけることを売りにしている。
特に生命保険の評判はうなぎのぼりだが、その理由は明らかではない。代わりに、こんな噂がまことしやかに囁かれている。
──ミリオネア保険商会のエージェントは、顧客の危機に駆けつける。
個々のエージェントの戦闘能力は一介の商人のそれではない、という話もあるが、彼等の素性もまた謎に包まれている。
これは、謎に包まれた保険商会のエージェント、フォス・サンブラと、世界に存在しない筈の蘇生魔法を操る少女、ヘカティア・トリウィアが保険で世界を救う物語。