あらすじ
没落した地方の旧家・神崎家の跡取り、神崎零は、幼馴染のメイド・星野美咲と二人で古い屋敷を守っていた。
世間ではダンジョン現象が大ブーム。東京湾ダンジョンは10層攻略、アメリカは20層に迫る中、殺し合いと素材争奪が当たり前。ギルド同士の抗争で死者も続出している。
そんなある日、零は裏山に不自然な霧の壁を発見。GPSが狂い、明らかにダンジョンの前兆だ。
猟銃と非常食だけ持って、美咲と共に潜入した先は——果てしない草原と、貧しいゴブリン集落。
そこで零が取得したスキルは『交渉術』。
戦闘力ゼロの地味スキルのはずが、ゴブリンメイジ族長グブタと話すと意外な反応が。
「狼から守り、生活を良くする代わりに、労働力と資源を提供してくれないか?」
殺戮ではなく、取引を選んだ零と美咲。
ゴブリンたちと一緒に畑を作り、狼を追い払い、魔法の草や希少資源を安定的に得ていく。
世間が血みどろの制圧ルートを突き進む中、俺たちは静かに「共存ルート」を開拓する。
没落貴族の復興と、裏山に生まれた小さな王国物語。
「俺つえー無双じゃない。口一つで世界を変える、優しくてちょっとズルい現代ダンジョンもの」