あらすじ

私の仕事は、聖女様のナナメ後ろに立つことである。 右でも左でもなく、ナナメ後ろ。 それが、絶妙な位置だからだ。 ある街の教会。 誰からも愛される聖女様は、信じられないほどお人好しだ。 自分を利用しようとする大人たちにすら無邪気に微笑み、それを文字通りの善意として受け取り、無邪気に解決の無茶振りを連発してしまうのだ。 「そんな下心、私が通すわけないでしょう」 追放された過去を持つメイドは、経験と知識により、他人の嘘を見抜く冷徹な観察眼を持っていた。 彼女は言葉と書類のテクニックを武器に、大人たちの難題を潰していく。 聖女様の善意を利用しようとした大人たちは、ことごとく自滅していく。 そこに感情は生まれない。 ただの情報であり、私は聞かれなかったから伝えなかっただけだ。 これは表舞台には決して立たない冷めたメイドが、純粋な太陽を日陰から守り抜く、ちょっと忙しくてほのぼのしたお仕事コメディ。 今日もメイドは、聖女様には絶対に見えない場所で、密かに口角を上げるのだ。

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小説を読もう2026/03/27
  • 現在の作品聖女のナナメ後ろにいるメイド