あらすじ
七本の剣シリーズの第一部、砂漠の国のファーリスの物語が今始まる。
物語の舞台は遠い遠い未来の枯れた砂漠の国。
長く続く日照りで草木は枯れ、川からは水が無くなった。
家畜達は仔を産まず乳を出さなくなり、赤子は死にながら生まれた。
人の数はいよいよ少ない。
かつての活気は町から消え、飢えた人のうめき声だけが微かに聴こえる。
唯一の望みであるオアシスの水も年を追うごとに減っていき、それによって食糧不足が深刻になってゆく。
極度の貧困が国を覆いつくそうとしているなか、王の圧政と狂気は増していった。
人が他人を思いやる時代は終わりを迎え、希望の炎は消えかけている。
もはや救世の伝説を信じる者は少ない。
親の顔を知らない孤児のファーリスは、王直属の暗殺部隊の一員として、王に歯向かう者を殺すことを生業にしていたが、ある日、冒険者パーティ「オーウェン一派」への潜入調査の任を受ける。
残酷な運命に抗い、伝説を追い求めるオーウェン一派に出会ったことで揺れ動くファーリスの心。
毒蛇の毒のように国をむしばむ王の陰謀。
そして解き明かされる枯れた大地に眠る伝説の正体。
砂漠の国の運命はいかに。