あらすじ
前世は町工場の旋盤工。異世界に転生して伯爵令嬢になったのに、婚約者には「魔力のない女に用はない」と言い捨てられた。
上等。こっちだって、あなたの隣で愛想笑いする人生にはうんざりだった。
向かった先は王都の外れの廃業寸前の鍛冶工房。前世で十年間鍛えた「手の感覚」と金属加工の知識だけを頼りに、魔力に頼らない武具を打ち始める。
評判はじわじわ広がり、工房を訪ねてきたのは無愛想な近衛騎士。差し出されたのは、王国で最も頑丈であるべきなのに折れてしまった――王家の儀礼剣だった。
魔力がなくても、正しく叩けば、鉄は応える。