あらすじ

元応援団長・我応 燕太郎は、「応援」を仕事にする異色の企業・株式会社GAKURANを立ち上げ、順風満帆な日々を送っていた。 しかし、真夏の応援帰りに熱中症で倒れ、頭を強く打った彼は、目を覚ますと見知らぬ世界に一人取り残されていた。 状況を理解する間もなく、我応は新人兵士バンビと出会う。 彼らは訓練中に想定外の魔物――巨大なイノシシ型モンスター「メガントボア」に襲われ、壊滅寸前に追い込まれていた。 戦う術を持たない我応は、ただ一つ、自分にできることを選ぶ。 それは――“応援”。 腹の底から響く声で兵士たちを鼓舞した瞬間、彼らの身体能力と判断力は飛躍的に高まり、恐怖に縛られていた新人兵たちは本来の力を取り戻す。 その結果、バンビたちは本来あり得ないはずの強敵を打ち破ることに成功する。 だが勝利の裏で、多くの仲間が命を落としていた。 歓喜と喪失が入り混じる中、兵士たちは亡き者たちを弔い、それでも前へ進む決意を固める。 我応はこの世界が異世界であることを受け入れつつも、変わらない信念を胸にする。 「誰かが立ち上がろうとする限り、応援は必要だ」と。 一方その頃、王国では異常事態としてこの戦闘が報告されていた。 新人兵が倒せるはずのない魔物、さらには凶暴化により実質Aランクにまで達した個体の討伐。 その裏にあったのは、歴史上存在しない規模の支援能力――我応の“応援”だった。 王国は即座に、その正体不明の男「オーエン団の団長」の捜索を命じる。 しかし当の本人は、王国に向かう途中で立ち寄った村で祭りを盛り上げ、いつも通り人々を応援していた。 名声にも報酬にも興味を示さず、ただ目の前の誰かの背中を押すために。 やがて我応は再び旅立つ。 行き先も、目的地も、さほど重要ではない。 どこへ行こうと、そこにはきっと――応援を必要としている誰かがいるのだから。 こうして、我応燕太郎の“応援”による異世界の旅が始まる。

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小説を読もう2026/03/27
  • 現在の作品応援団長、異世界にもエールを