あらすじ
十年前の『灰の夜』。
国を裏で牛耳る六人の権力者【六枢機(ろくすうき)】の陰謀により、辺境伯爵家は無残に焼き尽くされた。
家族を奪われ、最愛の許嫁ノエルは顔に醜い火傷を負い、親友レオンは「六枢機の番犬」となる絶対隷属の呪印を刻まれてしまった。
地獄を生き延びた少年・ノアは、自身の魔力をすべて焼き切る対価として、異能【天秤の制約(ディール)】を得る。
それは、対象が吐いた『嘘』の重さに応じて、相手に絶対命令権を強制する悪魔の力だった。
「私のような清廉潔白な者が、陰謀などに手を染めるわけがなかろう」
「無抵抗な平民は決して傷つけないと、女神シエインに誓おう!」
権力者たちの「見栄」や「保身のための嘘」を巧みな話術と罠で引き出し、ノアは言葉一つで絶対者たちを盤上から引きずり下ろしていく。
狂信的な吸血鬼のメイドのシトリーと共に、自らの財産を吐き出させ、自慢の軍隊を乗っ取り、残酷な自白を強要する痛快な復讐劇。
だが、復讐鬼となったノアの前に立ち塞がったのは、呪縛によって強制的にノアへ刃を向ける親友・レオンだった。
最弱のダークヒーローと、呪縛により親友を殺そうとする最強の騎士。
嘘を暴き、傲慢な権力者たちを社会的に、そして物理的に抹殺する。
親友の呪縛を解き、愛する許嫁の笑顔を取り戻すため、血に塗れた反逆のチェスゲームが今、幕を開ける!