あらすじ
――勝手に呼び出して、勝手に捨てるな!
誘拐のように異世界召喚された榛名は、それでも勇者として大成し魔王を打倒する。その結果待ってたのは王子からの申し訳なさそうな婚約破棄だった。
いたたまれない空気の中に女神が降臨し、元の世界に帰りたいという榛名の願いを聞き入れた。
五年ぶりに帰ってきた練馬には何故かダンジョンができていて、モンスターまで現れる始末だった。
留年扱いで高校に通い始めると、二人の友人と再会する。驚くことに、二人とも同じ異世界から帰ってきたのだと判明する。
聖女のさくらと、錬金術師の美園だ。
「ダンジョンって……うちらのせい?」
三人にとって恨みしかない異世界。
それに関係しているのだとしたら、さすがに静観はできない。
「ダンジョンって何だろうね?」
恨み、興味、そして少しの責任感。
「……でもさ」
一拍おいて、榛名は笑った。
「ダンジョンって、ちょっと楽しそうじゃない?」
嫌な記憶も、全部まとめて踏み越えるように。
そして、三人は未知が待つダンジョンへ足を踏み入れた。