あらすじ

携帯もスマホも普及する前の平成時代。  一人一台持つ当たり前の現代から、十数年前のあの頃。  よくある物語では卒業式の日に、主人公が告白をしてハッピーエンドが主流だった。  けれど、主人公もヒロインも居ないなら、そんな展開は起きるはずもなかった。  同じ校区で長い時間を過ごしてきた中学三年生たちは、卒業を目前に控えて突如として「告白ラッシュ」と呼ばれる現象に包まれていく。  十分休憩や昼休み、放課後、空き時間になると誰かが想いを伝え、くっついたり、振られたり――そんな非日常が、いつしか日常になっていった。  しかしそれは、ただの恋愛イベントではなかった。  卒業とともに関係が途切れてしまうかもしれない不安から、「今しかない」と踏み出した者たちの、切実な行動だったのだ。  そんな中、主人公・盛本はその流れに乗ることができず、想いを抱えたまま距離を取ることを選ぶ。  大切だからこそ踏み込めない関係。言葉にしなかった気持ち。  これはキラキラした青春の裏側で、ありふれた少女と少年が送る中学生活最後となる三学期に訪れた、確かに存在していた「モブたち」による等身大の恋と別れの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/27
  • 現在の作品卒業前、告白ラッシュが止まらない学校で、私は誰にも告白しなかった