あらすじ
あらすじ
交通事故で命を落とした主人公・春人は、気がつくと剣と魔法の異世界に転生していた。
だが、彼が目覚めたのは――“物語の終盤”。
魔王はすでに倒され、世界は平和。勇者は英雄として称えられ、仲間たちはそれぞれの人生を歩み始めている。
つまりこの世界は、すでに「ハッピーエンドを迎えた後」だった。
春人の役割は何もない。
チート能力もなければ、運命に選ばれたわけでもない。ただの“後から来た人間”。
しかし奇妙な違和感があった。
誰もが幸せそうなのに、どこか“作られたような幸福”。
勇者の笑顔はどこか空虚で、魔王討伐の記憶には微妙な食い違いがある。
やがて春人は気づく。
この世界の「ハッピーエンド」は――誰かの“犠牲”によって無理やり成立したものだということに。
そしてその犠牲は、世界から完全に“消された存在”。
誰も覚えていない、本来いるはずだった“もう一人の主人公”。
春人は、自分が転生した理由を知る。
それは、この歪んだハッピーエンドを“修正するため”。
だが修正の先にあるのは、本当の幸せか、それとも――。
「すでに終わった物語」を、もう一度終わらせるための物語が、今始まる。