あらすじ
魔法少女が人々を守る世界。
灰谷灯花は、魔法少女に憧れる中学三年生。
放課後の図書室で魔法少女の資料を読みふけり、幼馴染の魔法少女たちの出撃を窓越しに見送る日々を過ごしている。
幼馴染の蒼月凛と桃瀬陽菜は、選ばれた魔法少女として街を守り続けている。
二人の背中は眩しくて、誇らしくて——そして、どうしようもなく遠い。
魔法少女にはなれない。
進路も決まらない。
待つことしかできない自分に、何ができるのか。
憧れと劣等感のあいだで揺れる少女の物語。
灰谷灯花(はいたに ともか)
中学三年生。図書委員。魔法少女に強い憧れを抱いているが、自身は選ばれなかった側。放課後は図書室で魔法少女の活動資料を読むのが日課。進路が決まらず焦りを抱えている。豆知識で場をつなぐ癖がある。他人の仕草や表情をよく観察しているが、自分の核心の感情には言葉が追いつかない。
蒼月凛(あおつき りん)
灯花の同級生で幼馴染。この街を守る魔法少女の一人。長い黒髪、涼しい顔立ち。口数は少なく感情を表に出さないが、灯花のことを誰よりもよく見ている。皮肉めいた言い回しの裏に、不器用な優しさがある。
桃瀬陽菜(ももせ ひな)
灯花の一つ下の後輩で幼馴染。凛とともに魔法少女として戦っている。明るく無邪気で、灯花を「灯花ちゃん」と慕う。出撃前に図書室の窓に手を振るような健気さを持つ。笑顔の裏で、灯花に心配をかけまいとしている一面も。