あらすじ

高校受験を控えた中学三年の冬、私は好きな人に桜のしおりを渡した。 「塾でもらったの、余ってるんだけど。しおり、いる?」 本当は伝えたい気持ちがあったのに、言えなかった。 だからそれを「おまじない」にしてしまった。 ——また会えますように。 春になり、私たちは別々の高校へ進む。 連絡先は知っているのに、使うことはなかった。 高校生活が始まり、季節が巡り、最初の冬。 雪の日、私はふとあのしおりのことを思い出す。 言えなかった気持ち。 止まったままの時間。 そして、送れなかった一言。 「久しぶり」 その短い言葉を送るまでに、三ヶ月かかった。 おまじないに頼っていたあの冬から、 少しだけ変わろうとした、ひとつの恋の話。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/26
  • 現在の作品それは、おまじないじゃなくて