あらすじ
幼い頃の大切な記憶、消えない心の中の風景、今の自分を形作る原体験、なのにはっきりとその結末を覚えていない。
桐島吏月もそうだった。
夏休みを直前に控え浮ついた空気の漂う七月の教室で、吏月の前に転校生として現れた幼馴染の少女「瑠璃島珊瑚」。
放課後を告げる高校校舎のチャイムが響く中、瑠璃島珊瑚が、吏月に語りかける。
「あの日のこと、私は許してないから」
町内で囁かれる不思議な都市伝説、偶然と必然、空間と座標、時点と時流の不思議な噂。
そんな噂に彩られた少年少女たちの過去の事件、事故の清算が、支配人瑠璃島珊瑚の手引きによって始まっていく。