あらすじ
最強の盾(タンク)としてパーティの最前線に立つ主人公・シオン。
彼には、誰にも言えない秘密があった。
それは、対象のトラウマや恐怖を肩代わりするスキル【夢喰い(ソウル・イーター)】。
勇者ルミナと魔術師クレアを無傷で戦わせるため、シオンは毎晩彼女たちの「心の傷」を一人きりで喰らい、自らのステータスへと変換し続けていた。
しかしある日、最凶の大悪魔との戦いでシオンの許容量が限界を突破。
彼が倒れた瞬間、せき止められていた数年分の恐怖と、彼が一人で地獄を背負っていたという「狂気的な自己犠牲」の真実が彼女たちに逆流してしまう。
「シオン君が、私達の痛みを全部食べてくれてたの?」
「……もう二度と、彼を傷つく世界に出してはいけません」
無敵のメンタルを失い、死の恐怖に泣き叫んだ彼女たち。
だがシオンの大切さを痛感した二人は、愛のベクトルを極限までねじ曲げた『最強の激重ヤンデレ』として覚醒するのだった。
シオンの限界突破でステータスは「全99999」になったものの、彼を完全隔離(無菌室)しようとする二人の異常な愛の前では、もはや逃げ場はなく——。
これは、優しすぎた無敵のタンクが、重すぎる愛に包まれて外界から隔離されるまでの物語。