あらすじ
歌舞音曲を愛する翡翠仙女に守護される国、蒼嘉國。
この国には、仙女に上質な音楽を捧げるための女たちの園『雅芸宮』がある。
つねに典雅な調べが聞かれるそこは、表向き華やかにして賑やかだが、陰では虐めに嫌がらせ、謀略計略が渦巻く闇深いところでもある。
そんな雅芸宮から遠く離れた都・栄安の下町。
亡父の残した楽器店をやりながら細々と暮らしていた繊月は、ひょんなことから雅芸宮の関係者と縁を持つ。
彼らは雅芸宮の夜を騒がす「悪戯」の正体を追っているが、繊月には「雅芸宮に関わってはならない」という母の遺言があって……。
――楽器の知識と「ときどき回りすぎる」頭を使って謎を解く、怪し奇しき幻想譚。