あらすじ
王子リオは、世界が“何かを忘れている”ことに気づいた。
世界が忘れても、ただ一人が覚えているなら──英雄は消えない。
完璧に管理された王城で暮らす第一王子リオは、ある日“予定に存在しない時間”に気づく。
地図にない場所。記録に残らない空白。
その違和感に導かれた先で、彼は一人の男と出会う。
すべてから切り離されたように存在する、その男。
彼こそが、世界から忘れられた“元英雄”だった。
理想を信じる王子と、すべてを失った英雄。
二人が出会ったとき、この世界の歪みと、“選ばされる運命”が動き出す。
それは、誰かを救い、誰かを切り捨てる選択。
――優しさでは、何も守れない世界で。
これは、忘却に抗う王子と、消えた英雄が辿る「選択」と「責任」の物語。