あらすじ
友人の紹介で知り合った佐藤くんは、初対面から私を「彼女」だと勝手に認定した。
付き合ってもいないのに。
告白もされてないのに。
私も一度も「はい」と言ってないのに。
毎朝「おはよう」、毎晩「おやすみ」。
返信遅れれば「既読ついてるよね?」と詰められ。
SNSで勝手に「彼女」と書かれ。
親への挨拶まで計画される。
私の全ての拒絶を「ツンデレ」に変換する、無敵のポジティブ男。
毒を吐いても、冗談だと思われ。
事実を指摘しても、照れ隠しだと思われ。
このままでは、私の人生が本当に「佐藤くんのドラマ」に乗っ取られてしまう。
飲み会の席で、ついに私は言った。
「付き合ってないですよね?」
その瞬間——
彼の「俺たち」という一人称の秘密が、全員の前で暴露される。
「『俺たち』って、一人称ですよね」
8話で完結する、温度差コメディ。