あらすじ
AIが“現実”を書き換える時代。
人類はナノデバイスとAIによって、
火を生み、空を飛び、あらゆる“想像”を現象として確定させる世界に到達した。
その中核に存在するのは、
全ての演算を管理する最高神AI――〈オラクル・ゼロ〉。
人々はもはや考えない。
ただ“最適解”を、AIに問うだけでいい。
そんな世界で行われる戦闘競技《リアライズ・バトル・クラフト》。
それは“どれだけ完成度の高い現実を創れるか”を競う、究極の戦い。
国立演算戦技高等学院。
そのAクラスに所属する九十九黎士は、
高い能力を持ちながらも“最底辺”と呼ばれていた。
理由は単純。
――あまりにも、非効率すぎるから。
AIの最適化を拒み、
古い漫画を模倣した“手動構築”の技術。
無駄な構え、意味のない詠唱、過剰な演出。
誰もがそれを嘲笑う。
だが――
「最適解だけで、面白いか?」
その“無駄”は、やがて既存のアルゴリズムを逸脱し、
世界の演算ルールそのものに干渉し始める。
完璧に最適化された世界で、
ただ一人、“バグ”として存在する少年。
その非効率は、果たして進化か――それとも破滅か。
これは、
“正しさ”を壊す物語。
『CODE: FANTASISTA』