あらすじ
桐島修司、34歳、産業カウンセラー。
気がつけば異世界。与えられた仕事は「壊れた勇者パーティーのメンタルケア」。
——剣も魔法も使えません。
依頼主は王女シャルロッテ。表向きは清楚で心配顔だが、その裏では「早く元通りの戦力に戻して」と目を光らせている。修司に求められたのは、心を壊した英雄たちを復活させること。
ところが。
味覚を失った勇者カイルは、激辛料理しか作れなくなっていた。修司は「まず塩が足りてない」と食事の土台から向き合い始める。その結果、カイルは味覚を取り戻す——と同時に、料理の楽しさに目覚め、剣を捨てて飯屋を志す。
魔法が暴走する魔法使いユーリには筋トレを処方。結果、魔法は安定したが本人は完全なマッチョに。「拳で十分です」
信仰を失った聖女セラは——壺に目覚めた。「この壺には奇跡が宿っています」
全員、元気にはなった。
元気にはなったんだが——戦力としては完全にゼロである。
王女の壮大な計画は、飯と筋肉と壺によって毎回キレイに崩壊。「違う! そうじゃない!」と叫ぶ王女を尻目に、今日もパーティーは平和に斜め上を突き進む。
——元気なら、いいですか?
異世界メンタルヘルス×ギャグコメディ。戦わない主人公が送る、壊れた英雄たちの愉快すぎる回復記録。