あらすじ
北進会、通称ホッカイ。
それは、日本でも指折りの学力で知られる男子校・洛陽学園の生徒御用達の、スーパー進学塾である。授業は当然ハイレベルで、洛陽生は放課後になると毎日ホッカイで勉学に励むのが常であった。
しかし、そんなホッカイに一人の劣等生がいた。主人公・宮脇統史郎である。写真記憶の能力と、並外れた知力体力でかつては神童と謳われていた彼は、今では塾どころか学校すらサボるダウナー系少年に落ちぶれていた。統史郎自身も、無気力な生き方しかできない自分に、いつもどこかで苛ついていた。
ある日、ホッカイに謎の美少年が現れる。彼の名前は朝霧しずる。学校来歴ともに不明、話しかけても塩対応のしずるを、洛陽生らは不審がっていた。そんな時、統史郎は偶然にも、着替え途中のしずるを目撃してしまう。その姿は綺麗な黒髪の少女で、しずるが男装をしてホッカイに通っていたことが判明する。
しずるは過去の性被害が原因で患った、男性恐怖症の克服のためにホッカイに通っていた。しずるの着替えを覗いた罰として、統史郎はしずるの男装がバレないように協力する。統史郎のライバルにして、しずるのことが好きな内海秋水、統史郎の幼馴染で、彼の生き方を憂えている景森琴音、他にもバー店員の香月絢萌らと関わりながら、しずるは徐々に男性恐怖症を克服していく。
ゴールデンウィークの只中、しずるの妹・朝霧はなびが退院することになる。はなびは難病を患っていて、そのことが、しずるに医者の夢を抱かせた契機であった。
しかし退院当日、はなびが誘拐される。誘拐犯は、かつてしずるに性加害を働いた男であった。それによりトラウマが再燃して、しずるは壊れてしまう。その姿に統史郎も心が折れかけるが、夢への熱情を思い出して、はなびを救いに行く。
統史郎たちは誘拐犯を倒して、無事にはなびを救出する。一連の出来事を経て、統史郎は警察官になる夢を再び追うことを決める。