あらすじ
【完結済み・全54章】
地球外生命体ベルサスの侵攻で文明が崩れた後、人類は再編管理社会「オリンポス」を築いた。
西暦2992年。四十歳で成人式を迎えた建部和希は、総合A判定で通過しながら、希望した研究配属を外され、生命維持統括本部・青色施設管理部へ送られる。
そこは終末期支援を担う、穏やかで、清潔で、丁寧な施設だった。そして同時に、間違っていないまま人間が選別され、保存され、静かに削られていく場所でもあった。
制度の深部を暴くほど、和希は「正しい側」から離れられなくなっていく。英雄とは何か。継ぐとは何か。崩壊後の世界で、生命維持の意味を問う物語。