あらすじ

「あなたはもう用済みです——偽聖女」 十年間、王国の聖女として尽くしてきたリーゼ。だが異世界から「真の聖女」セレーナが召喚された日、偽物と断じられ追放される。流れ着いたのは、呪いによって感情も体温も失った辺境伯ヴァルトの治める北の果てだった。 ——けれど、リーゼの力は浄化ではなく「解呪」だった。 「……触れるな」 氷のような声で手を払うヴァルトの指先が、けれどリーゼの手首をそっと掴んだまま離れない。 第一層の呪いが解けた瞬間、凍えた指に十年ぶりの体温が戻る。 「……手が、温かい」 感情のない声が、ほんの少しだけ震えた。 呪いが一つ解けるたびに、凍りついた辺境伯は変わっていく。無表情の奥に灯る感情。初めて浮かんだ、不器用な笑み。その変化を一番近くで見つめるリーゼの胸は——解呪のたびに、痛いほど高鳴っていた。 五層に封じられた呪いの最深部。それは——「愛すること」を凍らせる呪いだった。 ★第1章「偽聖女と凍れる辺境伯」全12話公開中!★

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小説を読もう2026/03/26
  • 現在の作品偽聖女と追放されたのに、呪われた辺境伯様に溺愛されています