あらすじ
アレィテ共和国フアテ警察。
「生活安全課」に配属されたが最後、種族も家柄も関係なく、全員が「カトー」という記号で呼ばれる不条理なルールがあった。
主人公、ファリエルもその一人。
高貴で長い本名を捨て、今日も街の「カトー」として、魔法の力を手にしてしまった子供たちと向き合う。
「魔改造」された暴走競技用の箒。
「光学迷彩」を悪用した1ペリカの万引き。
世界を救う英雄も、歴史に残る大悪党もここにはいない。
あるのは、魔法という強すぎる力に振り回される、ありふれた親子の情愛と、名もなき警官たちの哀愁だけだ。
これは、個を消して「街の平穏」という名の歯車になった男の、泥臭くも優しい事件簿。