あらすじ
文系男子高校生、佐藤颯太(18)。偏差値45の私立校で「中の下」を漂い、部活も勉強も「なあなあ」で済ませてきた彼は、トラックに轢かれ、異世界で「ジャック・バルブ」として転生する。
そこで授かったのは、3万人に一人と言われる上位クラス『鍛冶師』。
「前世は平凡だったけど、この才能があれば、今度こそ勝ち組(エリート)になれる!」
そう確信した彼は、持ち前の才能だけでB級冒険者まで上り詰める。しかし、そこが彼の限界だった。
自分の才能に胡坐をかき、泥臭い研鑽を忘れたジャックは、いつしか「才能はないが、死ぬ気で積み上げた凡人」にすら勝てなくなっていく。周囲からの「天才」という賞賛が、いつしか彼を現実から乖離させ、プライドだけが肥大していく。
やがて訪れる、パーティーからの追放。
しかし彼は、自分がなぜ捨てられたのか、死ぬまで理解することができない。
一方その頃。
同じく転生してきた「偏差値55の国公立理系大学生」は、ジャックが鼻で笑った『ただの水属性』を物理法則でハックし、S級冒険者として英雄の道を歩んでいた。
どこで選択を間違えたのか。なぜ自分だけが、こんなに惨めなのか。
これは、最強の才能を手にしながら、自らの慢心によって醜く崩壊し、最後は男娼(だんしょう)にまで身をやつしていく男の、残酷な転落の記録。
初めての異世界転生ものの執筆です。感想、高評価お待ちしてます。