あらすじ

かつて頭突きを必殺技としていた矢島も高校生になって落ち着いた。高校でウマが合う柏倉と出会い、夏休みもずっといっしょに過ごすほど仲良くなった。  始業式の日はまだ残暑が厳しく、下校の時間は太陽の位置が高いこともあってひどく暑かった。喉が渇いたということで矢島は自動販売機で飲み物を買おうと硬貨を入れる。するといっしょにいた柏倉が「あ、もう一本はもらっていい?」と口にする。矢島はとくに気にせずボタンを押して飲み物を買う。同時に自動販売機のアタリが出て飲み物がもう一本が出てくる。そのことと先ほどの柏倉の言葉に奇妙なものを覚えるも、夏と飲み物の爽快感にその疑問は押しやられる。  自動販売機の前でひと息つくと、急に柏倉がデパートの屋上に矢島を誘う。  明らかにおかしかった自動販売機前での予言のようなものについて、柏倉は屋上で白状する。「アカシック・レコード」にアクセスできる能力を明かし、その限定性についての説明を受けた矢島は困惑するが、結局は受け入れる。  数日が経ち、矢島は「隕石が0,3%で地球に衝突する」というニュースを見る。その直後に矢島は頼まれて、必殺技である頭突きで友人のイヤな記憶を消す能力を発動する。  その日の放課後、矢島は条件をクリアしていそうだということに思い当たり、柏倉に隕石の未来を見るように軽い気持ちで頼んでしまう。  柏倉は隕石は本当に地球に衝突するという未来を見てしまい、道端で立てなくなるほど憔悴してしまう。矢島も困惑するが、関連する記憶を消すことで柏倉を救う。  隕石が本当に落ちるかどうかを確認できないまま二か月後が来る。結局は隕石が地球に降ることはなかった。因果関係は解明できなかったが、日常は平和なままで空は晴れ渡っていた。

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カクヨム
カクヨム2026/03/26
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