あらすじ
卒業パーティーの夜。
第一王子ルーファスは婚約者セレスティア・ヴァレンクロワに、満を持して婚約破棄を言い渡す——はずだった。
しかしその瞬間、なぜか王子の口から出てくるのは、
「キュン!」「にゃん!」「ぽわぽわ!」
……などの、意味不明なゆめかわ語ばかり。
実は王子は、女神像に不敬を働いたせいで
「本音はそのままなのに、口から出る言葉だけが可愛すぎる謎言語になる呪い」
にかかっていたのだ。
そしてその場にいた婚約者セレスティアは、あらゆる言語と本音を読み解く固有スキル《完全翻訳》の持ち主。
三年間の恨みをたっぷり溜め込んだ彼女は、王子の“本音”を理解したうえで、にこやかに——そして少しだけ悪意を込めて——翻訳を始める。
結果、婚約破棄どころか
王子の威厳も、浮気相手との関係も、社交界での立場も、全部まとめて崩壊。
これは、呪われた王子と腹黒翻訳令嬢が繰り広げる、婚約破棄失敗コメディ。
口から出るのはキュンだけ。
でも返ってくるのは、利子つきのざまぁです。