あらすじ
オタクの青年・相沢カケルは、不慮の事故で命を落とし、目覚めると“昆虫のスキル”によって身分と力が決まる異世界に転生していた。
この世界では、
カブトムシやクワガタといった強力な昆虫スキルを持つ者が戦士として君臨し、蜂や蝶は上位職として扱われる。
しかしカケルに与えられたのは――
**「シロアリ」**という最底辺スキル。
戦闘能力は皆無。見た目も地味。
周囲からは嘲笑され、冒険者登録すらまともに相手にされない。
だが、絶望の中で生き延びるためにスキルを試すうちに、カケルは気づく。
それは“弱い”のではなく、
使い方を誰も知らなかっただけだと。
シロアリの能力――
侵食・増殖・内部破壊。
武器も防具も、ダンジョンも、城も、
あらゆるものを“内側から崩す”その力は、正面戦闘ではなく“戦場そのものを支配する力”だった。
やがてカケルは、誰にも気づかれぬまま勢力を広げていく。
気づいた時にはもう遅い。
敵の足元は、すでに崩れ始めている――。
最弱と呼ばれた男が、
世界の常識を静かに侵食していく異色の成り上がりファンタジー。