あらすじ

世界を救う「聖なる器」として、感情と記憶を削りながら聖剣を振るうアステール王国の王女、リーゼロッテ。彼女に下された最後の命は、人類の宿敵である魔王ゼファードの暗殺だった。 しかし、戦いの果てに辿り着いた魔王の聖域で、彼女は衝撃の真実を知る。ゼファードは彼女を殺すどころか、呪いに蝕まれた彼女の身を案じ、献身的に支えたのだ。彼は千年前、自分を救うために命を落とした恋人の面影を彼女に重ね、その再来を待ち続けていた。 聖教国の陰謀により、五感や色彩さえも奪われていくリーゼロッテ。ゼファードは自らの命を削り、彼女に世界の美しさを教え直し、失われた心を取り戻させていく。だが、実の父である聖王は、二人を「聖剣アスカロン」を完全覚醒させるための触媒として利用しようと、容赦ない追撃を仕掛ける。 光と闇、聖女と魔王。決して交わらぬはずの二人が、神の理(ことわり)を否定し、世界の果てへと逃避する。すべてを捨てて「ただの人間」として生きることを選んだ二人が、最後に見た景色の色とは――。 過酷な運命に抗う二人の、切なくも美しい純愛ファンタジー。

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小説を読もう2026/03/26
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