あらすじ
――僕達は、ここにしか居場所がない。
教祖・綱島に依存していた男、夜久燎。
ある日突然団体本部の運営を任され、気が付く。
自分は彼に"捨てられた"のだ。
「その人生が必要ないなら俺によこしな。いい夢見せてやる」
心身共に限界だった彼に囁いたのは、補佐として傍にいた男、荒柴竜義だった。
神よりも甘い悪魔のような囁きに、夜久は彼を「金」で買うことを選んだ。
あくまで「金」で繋がっただけの関係。
――それなのに、抗えずに満たされてしまう。
神よりも近くで、天使よりも甘く囁く男に夜久は自身の知らなかった欲望を暴かれていく。
神と悪魔の狭間で揺れる感情。幸せな夢を恐れながらも、確かに何かが変わってゆく。
これは、楽園を騙る歪な世界でしか生きられない、三人の男の話。
……君が、悪い人で良かった。
表紙:黒市肇様(@hajimechroichi)