あらすじ
高校二年生の一条凪(いちじょう なぎ)は、平和を愛するごく普通の男子高校生だ。
ある金曜日の放課後、彼は五人の美少女から同時に「大事な話がある」と屋上に呼び出される。
「悩み相談かな? 僕で良ければ力になるよ」
そんな凪の心配を余所に、彼女たちが導き出した結論は、あまりにも非情で合理的だった。
一人が独占すれば喧嘩になる。ならば――凪を「共有財産」として運用すればいい。
凪が知らないうちに締結された『シェア彼氏契約』。
平日は彼に尽くして「感謝(ポイント)」を稼ぐマイニングに励み、金曜の夜にはそのポイントを全額注ぎ込んで「週末の独占権」を奪い合う血みどろのオークションが開催される。
「凛さん、あと1ポイントあれば、私の土曜日だったのに……!」
「女の涙より、ポイントの方が重いのよ。……さあ、次の入札を始めましょう」
裏側では友情もかなぐり捨てた執念の経済戦争が繰り広げられているとも知らず、凪は今日も今日とて勘違いを深めていく。
「みんな最近、僕に親切だな。……きっと、女子同士の絆が深まったおかげだね!」
これは、何も知らない「商品(主人公)」と、彼を1ポイント刻みで奪い合う「投資家(ヒロイン)」たちの、噛み合わない学園ラブコメディ。