あらすじ

「お前との婚約は、本日をもって破棄する」——真夏の王宮で、王太子エドワードは衆人環視の中、婚約者リーリエにそう告げた。理由は「冷たいから」。愛人セレナの涙に心を奪われた王太子は、五年間傍にいた令嬢の価値を何一つ理解していなかった。リーリエは侯爵令嬢として完璧な所作で婚約破棄を受け入れ、静かに王宮を去る。だが彼女には秘密があった。王都を守護する百八つの風鈴——その全てを調律できるのは、ヴァイスハイト家の血を引く者だけ。「風鈴が去った後、殿下のお側で何が鳴るのか——どうぞお楽しみになさいませ」その言葉の意味を、愚かな王太子が理解する頃には全てが手遅れ。崩壊していく王都の結界、蔓延する疫病、押し寄せる魔物。今更跪いて懇願されても、もう遅い。彼女は辺境で、初めて自分の音色を聞いてくれる人と出会っていた。必要とされない場所で鳴り続ける必要はない。これは「軒先の風鈴」と嘲笑された令嬢が、自分を大切にしてくれる人々と共に新たな人生を奏でる物語。

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小説を読もう2026/03/25
  • 現在の作品「冷たい」と婚約破棄された風鈴令嬢ですが、私が去った王都は呪いで滅びるそうです~今更跪かれても、殿下のお側ではもう鳴りません~