あらすじ
記憶と経験を持ったまま二十年前の世界へ死に戻った九条匠。
彼はなぜか、超越者から迷宮主の座を押しつけられてしまう。
だが彼は、魔物を増やし、侵入者を殺すためにダンジョンを運営するつもりはなかった。
生き残るために必要だったのは、戦力でもチート能力でもない。
「迷宮を、住める場所に変えること」
掃除屋として培った経験と、神話級アーティファクト〈畳〉を武器に、
九条匠は“殺さない迷宮”という、前代未聞の運営に踏み出していく。
※この作品はAIを以下の用途で利用しています。
壁打ち・下読み・推敲
【注意】
以下に、スニーカー大賞向けのあらすじ(梗概)があります。本作のネタバレとなりますので、ご注意ください。
【スニーカー大賞向けの梗概】
ダンジョンが生活に組み込まれた、命の軽い世界。
才能ゼロの底辺掃除屋だった九条匠は死に戻り、最弱ダンジョンの迷宮主となります。
神話級の「畳」に狂気的な執着を見せる彼は、ポンコツ守護者のベアトリーチェと共に快適な和室作りに勤しんでいました。
ある日、報酬に目がくらんだ匠は、売り出し中のアイドル冒険者、サクヤの収録に参加します。彼女のプロ意識に興味を持つ匠。そこで彼女が未来で死ぬ運命であることを思い出します。その死が自分の死とつながっていたことも。
自死の未来を回避すべく、匠は冷徹に彼女を見殺しにする決断を下します。
死地で泥をすすりながらも「戦力として選ばれること」を渇望する彼女の真っ直ぐな姿に、かつて才能がなく這いつくばるしかなかった無力な自分を見せつけられた匠は、ついに20年間抑圧してきた感情とトラウマを爆発させます。
そして、凡人である彼は、才能あるサクヤを糧にする覚悟を決め「魔王(深淵の主)」に至ります。
その後でサクヤが自分と同じダンジョンへの復讐者であることを知った匠は、システムをねじ伏せて「才能ゼロの掃除屋」に戻ると、サクヤを敵のまま招き入れ、理不尽な世界(システム)に立ち向かう(掃除してやる)と決意します。
最強の守護者、ベアトリーチェと共に。
(本編ここまで)
世界の悪意を退けた匠は、サクヤを実力不足と断じて放逐します。彼女の輝かしい未来のために。
またもや拒絶されたサクヤはロジックと執着で匠を自分の前に引きずり出すと、外部戦力としての立場を勝ち取ります。
こうして、匠、ベアトリーチェ、サクヤの三人の生活が始まりました。
国内外の冒険者、ギルド、企業、国家、世界の悪意と関わり続けることで関係性を深めていく三人は、ついに家(魂の安息地)を作り上げます。
ある日、匠はシステムに迷宮主失格を言い渡されます。
延命のためにベアトリーチェとサクヤのどちらかを犠牲にすることを強いられた匠は、二人の助命を条件に自死を選びました。
死に戻る前の時間軸に戻った匠は、ダンジョンの最深部で、あの畳に再び出会います。
ここに至るまでに致命傷を受けていた匠は、畳の上で死ぬという、自身の願いを叶えますが、満たされることはありません。隣に二人がいないからです。
本当に渇望していたものにようやく気づいた匠は、失意の中で息を引き取ります。
自分を呼ぶ声に三度起こされた匠。そこにはベアトリーチェとサクヤがいました。
状況を理解できない匠はベアトリーチェから説明を受けます。
システムが他の人間を代わる代わる迷宮主に据えるも、匠を超える者がいなかったため、再度、匠に白羽の矢を立てたというのです。
家はもうありません。畳だけです。そして、匠の隣には二人。
システムに文句を言いつつも、うれしそうな三人。
またここから始めよう。まずは畳に似合う和室からだな。
そうして、また三人の生活がここから新たに始まるのでした。(本作終わり)