あらすじ
伝えたい気持ちがあるけれど、どうしても勇気が出なくて、あなたはスマホを閉じました。
雨のなか歩いていると、古いビルのすきまにある不思議な路地裏に迷いこみました。
そこには、看板のない小さな木の扉がありました。
扉をあけると、真っ白な毛並みのしろうさぎが、温かい紅茶をいれて待っていました。
「いらっしゃいませ。お待ちしておりましたよ」
「でも、行くねってお約束(予約)はしていなかったよ?」
止まったままの時計は、三時十四分。
甘いお砂糖を三つ溶かしたら、忘れていた大切な思い出がふわっと香ります。
ここは、道に迷った人のためのお店ではありません
「どうしよう」と心の中で迷っている人だけが見つけられる、特別な紅茶屋さんなのです。
三度書き直して、どうしても送れなかったメッセージ。
しろうさぎと一緒に、心のなかの本当の答えを探してみませんか?
【作者からの一言】
大人になっても、心はときどき迷子になります。
そんなとき、この物語が一杯の温かい紅茶のように、あなたの背中をやさしく押してくれますように。