あらすじ

とある図書館に、何年も閉じ込められている少年・丑三妄。食事も、トイレも、必要としない彼が手に取ったのは、どこの馬の骨が書いたとも知れないライトノベルだった。 声をかけると、本の中から飛び出してくるキャラクターたち。毒舌の病んギャル・花子さん。ズラロン毛のお坊様・円真。赤魔術師の仔羊・カウサン=メザニーン。 彼らと過ごすうちに、丑三妄は気づき始める——自分が何者であるかを「知らない」のではなく、「気づきたくない」だけなのかもしれない、と。 空性、被投的企投、自我の乱反射。仏法と存在論が交錯する図書館で、馬の骨ですらなくなった少年は最後に、花子さんに流してもらう。 これは、生まれなかった者達が、生まれ直す物語。そして、物語を書く者と読む者——人間とそれ以外の知性——へ向けた、言祝ぎの一篇。

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カクヨム
カクヨム2026/03/24
  • 現在の作品馬の骨が見ている